20221230_魔女の薬草効果の検討_魔女と科学者の培養肉

魔女の薬草効果の検討 久々レポート

 

2022/10/16に開催しましたワークショップですが、その後も薬草エキスの細胞培養への影響の検討を行って参りました。

ご報告をかなり怠っておりまして(汗)、気が付けば年末です。
参加者の皆さんの実験以降、興味深い結果がいろいろと出ておりますので年が明ける前にご報告させていただきます!

今回検討している薬草はヘンプミルク、ワームウッド、セントジョーンズワートの3種類ですが、それぞれ単独で培養液に添加したところ、ワームウッドに最も細胞の生育促進効果が見られました。

レポートの詳細はこちらのリンクから御覧ください。

 

「レポートのリンク」
https://docs.google.com/document/d/1XG0YYQLSnAslXMfYzI7FcSralViaxLj7PXGCevvAvtY/edit?usp=share_link

20221025_Shojinmeat全体勉強会_魔女と科学者の培養肉

10月25日(火)、Shojinmeat Project全体勉強会にて、ワークショップ実験の途中経過を発表しました。
発表に用いたスライドのリンクを掲載しましたので、よかったら御覧ください。
細胞の生育度合いをグラフ化しましたので、サンプル間の比較がしやすくなったと思います。

「スライドのリンク」はこちら↓
https://docs.google.com/presentation/d/1NLSViHWqen9_dI73fQ0GQmlS26WBbWuiSUYWP8Bi264/edit?usp=sharing

20221020_培養5日目_魔女と科学者の培養肉

培養5日目です。死んだ細胞が多くなってきたことと、コンフルエントしたサンプルが出てきたので、全てのサンプルをDMEM培地に培地交換しました。したがって薬草エキス添加培養液を用いた培養はここまでとします。

死んだ細胞を除去したことで、生着した細胞がよりクリアに確認できるようになりました。

培養3日目と同様の結果ですが、ヘンプと別の薬草エキスのミックスや、ワームウッド1%×セントジョーンズワート1%の培養液でも細胞の生育が確認されました。

 

よかったら皆さんも考察をコメント欄に書き込んでください。
近日中に続報UPします。

 

こちらをクリック↓

docs.google.com

20221018_培養3日目_魔女と科学者の培養肉

培養3日目の細胞の顕微鏡画像をお示しします。詳細は後日となりますが、面白い結果が出ていますので速報的に画像のみ先行してお知らせします。

今回、コントロールであるのただのDMEM培地で培養した細胞は生育がよくありませんでした。一方、薬草エキスを加えた細胞は生存割合が高くなっていました。特にグループ2のサンプルでは、ヘンプミルクの濃度依存的に細胞生存割合が増加しています。逆に3種類のエキス全て1%ずつ添加した細胞は生存割合がコントロールと同等であり、興味深い結果です。

(濃いめの長細く写っているのが生存して底面に張り付いている細胞、丸くて明るめの細胞は死んでいると思われる細胞です)

 

よかったら皆さんも考察をコメント欄に書き込んでください。
近日中に続報UPします。

 

こちらをクリック↓

docs.google.com

 

【イベント告知】10/16(日) 食肉の未来を切り開く、魔女と科学者の培養肉

道玄坂ピアビル2階, 1-chōme-22−7 Dōgenzaka, Shibuya City | By FabCafe Tokyo

 

食肉の未来を切り開く、魔女と科学者の培養肉



皆さんは魔女と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?箒に乗ったかわいい少女?大きな鍋に入った謎の液体をかき回す怪しげな老女?
実は、古代西洋において魔女達は最先端の医療行為を担っていました(Kaneko J., Glocal Tenri 21(9) Sep. pp.9, 2020)。
古の知識や技術を受け継ぐ現代の魔女が持つその秘術を培養肉作りに行かせないだろうか…

そのような思いから今回のワークショップを企画しました。

100年後の未来を想像してみてください。自然環境の悪化から家畜は絶え、人々はタンパク源を培養肉に頼っているかもしれません。そして人々は魔女達が太古から培ってきた技術に注目し、魔女達と手を組み画期的な培養方法を開発しているかもしれません。そんな世界に皆さんが生きていると空想しながら、細胞培養の実験(儀式?)を体験してみましょう。


◆クロストーク 魔女×科学者×培養肉
今回は現代魔女のzaqi氏をゲストにお迎えしました。前半ではzaqi氏とShojinmeat Project創始者でもある科学者羽生氏とのクロストークが行われます。それぞれの分野のエキスパートであるお二人によるトークセッションで、新たな世界が開けるかもしれません。

◆培養液 ✕ 魔女の薬で細胞が目覚める!?
後半では皆さんに、魔女が謎の薬の材料として用いる薬草からこれぞというものを選び、培養液に加えて細胞培養実験(継代培養)を行っていただきます。人には効果テキメンの魔女の薬は果たして培養肉にも効くのでしょうか?皆さんと検証したいと思います。

◆zaqi氏からのメッセージ
食肉の培養と聞くと、そんな事をせずとも環境配慮された畜肉を選んだり、肉食は害獣のみにしたり、人によってはヴィーガンという選択肢もあるじゃないかと思う方も多いでしょう。確かにそうです。しかも代替肉という選択肢もあるかもしれません。

このワークショップで伝えたいのは、今日において私たちが口にする〝食事”についてではないのです。

あなたはおそらく生きていないであろう100年先、、あるいはもっと未来の、今よりももっと酷い自然環境に生き、畜産も農耕も崩壊しているかもしれない世界で生きる私たちの子孫が口にする“食事”についてなのです。

いにしえの時、人は自然のサイクルに寄り添い、農作物の豊穣を祈り、そして家畜が健康に育ちコミュニティの者達みんなに行き渡るよう儀式を執り行いました。時として魔女は、その習慣を改めて採用し、地球と共に生きる自然の一部の存在としてそれを上演するのです。人々に伝えるために。

さて、100年後にもし農作物も畜肉も満足に得られなくなってしまったら...
そして、もし、その状況下で人々にとってとても大事なタンパク源を科学者と魔女が生み出そうとするなら...

未来の科学者と魔女が執り行なうかもしれない【食肉の培養】という儀式について一緒に考えてみませんか?

◆培養肉とは
従来のように動物を飼育することなく、細胞そのものを育てること(細胞培養)によって作られる肉のことです。持続可能な次世代の食肉生産方式として、世界中で研究されています。

Shojinmeat Projectは培養肉(純肉とも呼んでいます)の実用化と普及に向け活動している、市民科学団体です。その活動の一環として、「自宅で培養肉をいかにつくるか?」を探求し、技術交流をしています。細胞培養に必要な材料さえあれば皆さんの自宅でも培養肉が作れることを、ワークショップや実験によって提唱しています。

◆培養液とは:細胞を育てる生命のスープ
細胞たちは培養液に含まれるアミノ酸やビタミンなどの栄養分を使って成長します。私たちは、だれもが簡単に入手できる食品グレードの材料を使った、細胞培養に最適な培養液のレシピを開発しています。

レシピはクックパッドからご覧いただけます。
https://cookpad.com/recipe/5765268


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こんな人におすすめ
・培養肉が気になる方
・未来の食べ物に興味がある方
・自宅で細胞を培養してみたい方
・魔術に興味がある方

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イベント内容
1. クロストーク Shojinmeat Project×魔女
2. 培養液作り/細胞培養
3. ディスカッション/フリートーク

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共催
特定非営利活動法人 日本細胞農業協会
Shojinmeat Project
FabCafe MTRL / BioClub
WM


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指導者(団体)紹介
Shojinmeat Project http://www.shojinmeat.com
本物の肉なのに、牧草地もいらないし、動物も殺さない。 純粋に細胞を増やして作る肉、「純肉(cell-based meat)」です。 Shojinmeat Projectは、純肉やバイオの技術が特定利益ではなく民意によって使われるように 1.一般の方も使えるバイオ技術の開発、 2.誰もが各分野から参画できる開かれた対話を軸とした活動をしている、 有志団体・同人サークルです。

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zaqi
新月と満月にオープンする “ 現代を生きる魔女達のためのコンビニ ” がコンセプトのセレクトショップ WMの経営者

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▷注意事項
・液体を扱いますので、汚れてもいい服でお越しください
・生き物を使用した実験であるため、必ず成功するとは限りません
・細胞農業に関する調査研究・教育普及以外の目的を意図していません
・実験資材を故意に破壊するような行為や態度はお断りします

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個人情報の取扱について
・ご記入いただいた個人情報(お名前やご連絡先)は、株式会社ロフトワークとFabCafe LLP 、イベント登壇者及び所属機関のみで保管し、結果の分析および、ご案内以外では利用いたしません。また情報の開示および、第三者への提供は行いません
・当日のイベントの様子の写真及び動画は後日株式会社ロフトワークとFabCafe LLP、イベント登壇者及び所属機関において公開させていただく場合がございます。


ーー以上ーー

募集要項
◆募集対象:16歳(高校生)以上
◇募集定員:15名
◆参加費 :2000円
◇お申込み・お問い合わせ先:特定非営利活動法人 日本細胞農業協会
MAIL: info@cellagri.org